強い見方のはずだった石油化学。
フルで働いていた頃、“専業主婦って毎日なにやってんねやろ。”
私はずっとそう思っていました。
今の世の中、昔と違って家事をするには便利なものがたくさんあって、
マシンや科学があっという間に家事を片付けてくれるではありませんか。
ウチも日常暮らす分の家事は、ごまかしつつも何とかなっていました。
子供も保育所っ子
家に帰ると7時、9時になると子供は眠いんです。
とりあえず、スーパーで調達した惣菜を広げ皿に並べて食事をして、
お風呂に入る。もうそれだけでタイムアウト!
食後は「すすいだ瞬間・・・落ちてる」洗剤はとても強い味方、
お風呂ではシュッとすれば“5分でカビが”本当に消えて感心し、
どんなにたくさん洗濯機にほうりこんでも“繊維の奥まで”しっかり洗えて、
“ふわっと臭いも防ぐ”柔軟剤に感心しました。
惣菜パックなどを捨てるための不燃物用のゴミ袋を沢山買い、
便利な洗剤を求めてCMで話題の新商品にお金を払い、色々そろえて
満足していました。
仕事をして、時間が無いんだから、お金払って便利なものに任せればいい
と思っていたのです。
便利をお金で買っていたの?
危険をお金で買っていたの?娘が学校に入学の年、私も“とりあえず今日を終える暮らし”に疑問を持ち、やりがいのある仕事だったけれど、きっぱり辞めて、
娘と仲良く小学生と専業主婦の1年生になりました。
今までも主婦には違いなかったのですが、“専業”となると専門家・エキスパートなわけで、よっしゃちょっと極めたろ!とやる気を出したわけです。
まずのぞいたのは洗剤ストックの箱。行儀悪くほうりこまれていたのは、食器洗い、住まいの洗剤、お風呂用、ガラス用、レンジまわり、トイレ用、パイプ用、洗濯槽用、洗濯用粉洗剤、液体洗剤、ズック用、えり袖用、衣料漂白、台所漂白、お風呂カビ用、それにシャンプー、リンス、入浴剤・・・・ボトルが何個もガラガラ。
もうええ〜っちゅうねん!何でこんなにあんの?
とりあえず何日か使っているうちに手も指も爪も、ガサガサ、ぴりぴり
なんじゃコリャ〜ぁ!??主婦湿疹です。かなり強烈に出ました。
初めて洗剤の注意書きを読みました。
例えば食器洗いは“必ず薄めて、長時間使用の時は手袋を使用したほうがいいでしょう”だって。
そんなこと書いてあるとは知らなかった(::)
我が家に在籍する洗剤たちの成分をじっくり見てみると、カタカナとアルファベットと漢字の連結がぞろぞろ書いてあって、わけわかんない。
科学の力で作られた現代の洗剤ってすごい!というか、ある意味、恐怖感さえ覚えてしまいました。
洗剤成分を書き出して、ひたすら調べました。 “なにがあかんのやろ?”
ぜんぶイヤやな、と私は思いました。(ダメとは言いません、いや、です)
2001年4月に薬事法が変わって、あらゆるものが全成分表示になりましたが、“使うあんたの責任だよ”ってさ。
化粧品の成分だって、すぐに捨てちゃう外箱にしか表示はないの。
そんなころ読んだ本に書いてありました
“出産するお母さんの羊水がにごっている、シャンプーや入浴剤のにおいがする・・・”
生まれる前から洗剤漬け? どういうこと?
調べるすべはありません。
アスベストだのダイオキシンだの怖いものが見つかると、マスコミも
騒ぎ立てるけれど、こういうのはどうして騒がれないんだろう
身近なところにも恐怖はひそんでいるのかも。
メーカーが作っているから安心なの?
“植物原料配合で肌に優しい”・・ってCMで言っているけど、ナニがどう配合されたかわかっていますか?
“環境に配慮して植物性になりました”じゃあ今までのはなんやったん?
“弱酸性”っていうけど
そもそも弱酸性、、言う言葉の先入観だけで買ってない?
ようやくメーカーも「蛍光剤や漂白剤が入ってないものがいいんだよね」なんてCMで
無添加の洗剤を発売し始めました。
今までのがいいのなら、自信を持って売ればよいのに。
今になって、“無添加だから優しい” それはないでしょう?今までのはなに?
自分で何とかできないかな?
石けんにかえよう・・・石けんなら作れる。※追記しますが、このような怖い情報は、本当にそうだといっているわけではありません
『情報としてある』 という事です。
消費者としての価値観かくして私の石鹸作りが始まったのです。作ってみたら、いいことばかり。
楽しくて体に無害で、経済的、手荒れも治って、何でも洗える、食器から体も髪の毛も、なんて実用的。
メーカーに払う宣伝料も、スポンサーになっている番組制作費も、タレントの出演料もまったく含まれていない、自分のオリジナルです。
こんなにいいものなのに、主婦の情報番組では絶対に教えてくれないのです。
当然ですよね、石鹸は自分で作ろう!なんて放送できない。
メーカーのスポンサー力、すごいです。
私たちはまんまと、メーカーのテレビを使った策略にやられていたのです ???
いえいえ、違います。
ここまでの文面だとメーカーが悪いように受け取られるかと思いますが・・違いますよね。
便利と安価を求めた私たち、面倒なことを嫌った消費者のために、
メーカーも一生懸命、化学を駆使して開発し、経済の発展に貢献したんですもんね。
これからは消費者がメーカーに確実な安全を求めましょう。そんなことはともかく、自分で作った石鹸はほんとによかった。
つるつるでしっとり、大満足・・
安心と安全と環境と価値観が変わりました。
これこそ贅沢!
お金で調達できる満足感はその辺にもあるけれど
安全と安心がもれなくついてくる満足が
自分の手から生み出されていくのです。
毎日スッピンでいても平気なほど肌状態も好転。
体にも安心、気分にもいい、食べても大丈夫なんだから。
昔はねすみがせっけんをかじったらしい、私の石けんも先日、
写真撮るために外に置いといて、カラスに食べられました。
しかし何万年も絶滅しなかったしぶといゴキブリは現代の洗剤の原液でイチコロですよ。
(これは単なる窒息死だと言う説もありますが)
使うものが石鹸だけになれば洗剤のボトルの置き場所もいらない、
子供が触っても安心、いたって家の中がシンプルになります。
これはみんなに言いたくて仕方ありませんでした。
それから、水です。
地球上の水のうちほとんどが海水で、淡水は2パーセント、淡水のうち98パーセントは氷山です。
だから生活に使える水分は0.04パーセント、人体もほとんど水分です。
使うも流すも体にも安全な水であるべき。
浄水場の排水にブラックライトを当てると、ぼんやり青くみえるそうです。
洗剤の蛍光剤のせいだって。
蛍光剤は医療品には危険ということで使用禁止。なのに、洗剤には使われています。
暗いところでブラックライトを当てると、Tシャツが青く光ったことあるでしょう?
“輝く白さ” 白く輝いて見える目の錯覚。
落ちて真っ白!になるんじゃなくて、白く見えるように染めています。
・・・・・・・ずいぶん長くなっちゃいました。
そんなこんなで、私は石けんを作り続けています。
毎日毎日作っています。
クラフトとしても充分楽しい。
たくさんの人に楽しんでもらいたいです。
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