たまに書きますよ。笑 今年もよろしくお願いします。
このブログを始めたのが2005年でした。
12年の歳月が記録されていますが、近年は表現ツールも時代とともに変ったし
伝えたい人も変って、ブログをあまり使わなくなりました。
書く時間もなくなってきたしね。
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私はなんとなくの流れで、いままでの人生12年ごと節目を刻んで生きてきたようなんですが
2017年が終わってやっぱり新しい事が始まろうとしています。
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そんな区切りのこの正月、映画のDVDを見ました。
「船を編む」 松田龍平、宮崎あおい。。
本やアニメの方は見たことないのだけど。
舟ってどうやって編むんだ?? 見てなるほど。
これはよかった。もう一度見たい。
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辞書を作る話。
1995年からの設定で、企画がとおってから発売まで
12年かけてやっと出版できるというはなし
最初の数年(年単位です)は24万語のセレクトと解説、
こんなに難しい日本語の解説だから、そら大変だ
皆さん「右」って説明できる?
もちろん12年の間に、生活環境ツールもかわる、
電話はスマホに、パソコンもごっついデスクトップ(真空管?)からノート、辞書だって紙から電子辞書の時代
言葉も変わる。もちろん意味もかわってきてるし。。
「チョーマジヤバイ〜!」おばちゃんが幼いころ、こんな言葉なかったで。
編集にかかわるオジさんたちは、合コン行ったり、マックとか食べたくもないのに行って
ヤングな人たちの使う言葉ひろって辞書に乗せる言葉を分析するわけです。
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で、解説はよそと同じじゃなく、オリジナルを追及するんですね。
さっきの「右」ですが、、
A辞書は 西を向いた時の北側
B は、時計の文字盤の 1から5がある方
なるほど、
オリジナルは 数字の10を書いた時に ゼロの方 ・・・・
なるほど!
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セリフが響きました。 「模倣はだめです、やめましょう。」
パクって作り上げるなら簡単だ。時間かけても作り上げる意味はないのです。
そして、もひとつ大事なのが その表現の場所、印刷「紙」です。
辞書の紙の質なんて確かめたことなかったな〜。
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そして、当然、12年だから編集にかかわる人も、その暮らしも変わる。
時間は止まらないので、すぐに改訂版のことも考えないといけない。
辞書が「今」なら、どんどん過去、古いものになっていくわけで・・
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松田龍平も、宮崎あおいちゃんもいい! 私的にはオダギリジョーがハマった。
物づくりに取り組む人なら、好きな映画だと思います。
ちょっと暗いし、ほこりっぽい臭いもする映画だけど。
五感と時間を感じて、しかも自分とシンクロしてピリッときたよ。
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移り変わるもろもろとシンクロしながらの物づくり。
私の12年、どうだったかな?
模倣もやってみたりしたけど、それを踏まえて、「私」はあったかな
言葉のように一つづつ、ひとかけらづつを吟味して追求してきたし。
そこにこだわってやってきたつもりだから、解釈も私らしいはずだけど、どうだろう。
12年かけたからこそ、できることもあるはず。
そしてこれから、どんな紙に表現することになるかな。
ずっと手になじむ辞書のように、常にあるものになりたい。
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さて、これからまた新しい12年がはじまります。
私は編むのは、舟じゃなくてね、さしずめ 「七色の泡」ってとこだな
編んできたものを、お披露目できるといいな。
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年明けから長くてごめん。
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